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beehiivとは?Substackを猛追する海外発ニュースレターSaaSを徹底解説【料金・機能】
「メルマガで稼ぐ」を本気でやりたい人が海外で選び始めているツール
ブログやSNSでの発信を続けていると、「読者と直接つながる手段が欲しい」「広告収益に頼らないマネタイズをしたい」と感じる場面が増えてきます。日本では「メルマガ配信スタンド」というと国産ツールが中心ですが、海外ではここ数年、ニュースレター専業のSaaSが急速に存在感を増しています。その代表格が、今回紹介する beehiiv(ビーハイヴ)です。
beehiivは、ニュースレターの作成・配信だけでなく、購読者の収益化、専用サイトの公開までを1つのプラットフォームで完結できるサービスです。日本語での紹介記事はまだ数える程度しかなく、比較サイトやnoteでの言及も始まったばかりの段階にあります。この記事では、公開されている情報をもとに、beehiivがどんなサービスで、何ができ、料金がどれくらいかを整理していきます。
なお、筆者自身が長期間運用した体験談ではなく、公式サイトや海外メディアの報道、比較記事などの公開情報を根拠にまとめている点をあらかじめお断りしておきます。
beehiivとはどんなサービスか
beehiivは、ビジネスメディア「Morning Brew」の創業メンバーが立ち上げたニュースレター配信プラットフォームです。Morning Brewは数百万人規模の読者を抱える米国の人気ニュースレターメディアで、その運営で培った「ニュースレターを事業として大きくするノウハウ」をそのままプロダクト化したのがbeehiivだとされています。
海外テックメディアTechCrunchの報道(2024年4月)によれば、beehiivはNEA主導のシリーズBラウンドで約3,300万ドルを調達し、評価額は約2億2,500万ドルに達したとされています。また別のSaaS指標サイトの情報では、月間配信数は10億通を超え、ARR(年間経常収益)は3,000万ドル規模に達しているとも報じられています。
この成長ぶりは、老舗のニュースレタープラットフォームであるSubstackのシェアを一部奪う形で進んでいるとも言われており、「ニュースレターで食べていく」クリエイターやマーケターの間で、乗り換え先の選択肢として名前が挙がる機会が増えています。
一方で日本語圏での認知度はまだ高くありません。SaaS比較サイトやnoteに紹介記事がいくつか存在する程度で、本格的な使い方解説やレビューはまだ少数派です。日本国内でもニュースレター文化(有料メルマガ、企業のオウンドメディア的な配信)への関心は徐々に高まっており、今のうちに情報をキャッチアップしておく価値はありそうです。
主な機能・特徴
メール作成・配信の基本機能
beehiivはドラッグ&ドロップ形式のエディタでニュースレターを作成でき、テンプレートも豊富に用意されています。配信数に上限がなく(無料プランでも無制限配信)、A/Bテストによる件名の最適化や、AIを使った文章のリライト・要約提案機能も搭載されているとされています。
収益化機能(Monetization)
beehiivの大きな特徴は、収益化の手段が複数用意されている点です。
- 有料購読(Paid Subscriptions): 読者に有料プランを提供できる機能で、上位プランでは決済手数料が0%とされています(Stripe側の決済手数料は別途発生)。
- 広告ネットワーク(Ad Network / Boosts): beehiivが持つ広告ネットワークに参加することで、他のニュースレターとの相互送客(推薦)による収益化や、スポンサー広告の掲載機会を得られる仕組みがあるとされています。
- デジタル商品販売: 有料コンテンツや商品をニュースレター経由で販売できる機能も用意されています。
これらの収益化機能は無料プランでは制限されており、有料プラン以上で解放される仕様になっている点は注意が必要です。
分析・データ機能
開封率やクリック率といった基本指標に加え、購読者がどの流入経路(SNS、検索、紹介など)から来たかを追跡できるUTMベースの分析機能が用意されています。どのチャネルが購読者獲得に貢献しているかを可視化できるため、配信を「なんとなく続ける」のではなく、データに基づいて改善していきたい人に向いている設計です。
専用サイト・ランディングページ
beehiivでは、ニュースレターのアーカイブや購読フォームを含む専用のWebサイトをノーコードで作成できます。独自ドメインを接続することも可能で、ニュースレターを軸にした「メディアサイト」を持ちたい場合に役立ちます。
料金プラン(2026年時点・公式サイト情報より)
beehiivの料金プランはおおむね以下の4段階です。ただし料金体系は変更される可能性があるため、契約前に必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
| プラン | 目安月額(年払い時) | 購読者上限の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Launch(無料) | $0 | 2,500人程度 | 基本のメール配信・無制限送信、収益化機能なし |
| Scale | 月額$40〜50程度 | 数万〜10万人規模 | 有料購読(手数料0%)、広告ネットワーク、デジタル商品販売が解放 |
| Max | 月額$90〜110程度 | 10万人規模 | スポンサーシップ機能、チーム利用の無制限化など上位機能 |
| Enterprise | 個別見積もり | 10万人超 | 専任アカウントマネージャー等 |
為替レートを仮に1ドル=150円前後とすると、Scaleプランはおおよそ月6,000〜7,500円程度、Maxプランはおおよそ月13,500〜16,500円程度の水準になる計算です(あくまで概算であり、実際のレートや請求時の為替手数料によって変動します)。
無料のLaunchプランでも基本的な配信・購読者管理は可能なので、まずは無料枠で試してから、収益化機能が必要になった段階で有料プランへ移行するのが現実的な使い方といえそうです。
日本から使う際の注意点
言語
beehiivの管理画面・サポートドキュメントは英語が基本です。日本語UIは(2026年時点の公開情報では)提供されていないと見られるため、英語の管理画面にある程度抵抗がないことが前提になります。ブラウザの翻訳機能や、AI翻訳ツールを併用すれば運用のハードルは下げられます。
決済・支払い通貨
料金プランの決済は米ドル建てが基本です。クレジットカードでの支払いになるため、カード会社によっては為替手数料が上乗せされる点も考慮しておくとよいでしょう。
サポート体制
サポートは基本的に英語でのメール・チャット対応が中心とみられ、日本語での問い合わせ窓口が公式に用意されているという情報は確認できていません。トラブル時は英語でのやり取りが必要になる可能性がある点は理解しておく必要があります。
日本の法律・税務まわり
有料購読で収益を得る場合、日本の税制(雑所得や事業所得としての申告など)は自分で確認・対応する必要があります。beehiiv自体は米国企業のため、日本の特定商取引法表記などの扱いも自分のサイト側で別途整備する必要がある点は注意しておきましょう。
類似サービスとの比較
Substackとの比較
Substackはbeehiivと並んでよく比較される老舗のニュースレタープラットフォームです。Substackは完全無料で始められる一方、有料購読で得た収益の10%を手数料として徴収する仕組みになっています。対してbeehiivは月額の固定料金がかかる代わりに、上位プランでは有料購読の手数料が0%(決済手数料は別)とされており、購読者数・収益規模が大きくなるほどbeehiiv側がコスト面で有利になりやすい設計です。また、分析機能や広告ネットワークによる収益化オプションの豊富さもbeehiivの特徴として挙げられます。逆に「とにかく無料で気軽に始めたい」「執筆に集中したい」という場合はSubstackの手軽さにも根強い支持があります。
国産メルマガ配信サービスとの比較
日本国内では、ステップメールや読者リスト管理に強い国産の配信スタンドも複数存在します。日本語サポートや国内の決済・特定商取引法対応がしやすい点は国産サービスの強みですが、beehiivのような「広告ネットワークを介した収益化」「ニュースレター専用の分析基盤」といった機能はまだ一般的ではありません。海外のクリエイターエコノミー的な収益化モデルに関心がある場合は、beehiivのような専業ツールを検討する価値があります。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめできる人
- 英語の管理画面にある程度抵抗がなく、海外の新しいSaaSを試すことに抵抗がない人
- ニュースレターを軸にした情報発信を「事業」として育てたい人
- 有料購読・広告収益など複数の収益化手段を試したい人
- 詳細な分析データをもとに配信内容を改善していきたい人
あまりおすすめできない人
- 日本語サポートが必須条件の人
- まずは無料の国産ツールで気軽にメルマガを始めたい人
- 購読者数がごく少数(数百人未満)で、当面は収益化を考えていない人
登録手順の概要
- beehiivの公式サイトにアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでアカウントを作成する
- ニュースレターの基本情報(名前、テーマ、ロゴなど)を設定する
- 無料のLaunchプランでまず配信環境を整え、購読フォームを設置する
- 必要に応じて独自ドメインを接続し、専用サイトを公開する
- 収益化機能(有料購読、広告ネットワークなど)を使いたくなった段階で、Scale以上の有料プランへアップグレードする
登録自体は無料プランの範囲であれば費用がかからず、まずはアカウントを作って管理画面の使用感を確認してみるのが現実的な進め方です。
まとめ
beehiivは、Morning Brew出身チームが開発した、ニュースレターの作成から収益化までを一気通貫で担うSaaSです。米国では大型の資金調達を経て急成長しており、Substackの対抗馬として存在感を強めています。一方で日本語での情報はまだ少なく、日本語UIやサポートが整っていない点、決済がドル建てである点など、日本から使う際にはいくつかの制約もあります。
とはいえ、有料購読の手数料が0%になる料金体系や、広告ネットワークによる収益化、詳細な分析機能など、「ニュースレターを本気で収益化したい」人にとっては検討に値する選択肢です。まずは無料プランで管理画面や機能の使用感を確認し、自分の発信スタイルに合うかどうかを見極めてみるとよいでしょう。
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